ELDEN RING

※この記事にはロジェール、ラニ、D、フィアのイベントに関する重大なネタバレが含まれます。また、断片的な情報を元にした考察ですので、公式の設定とは異なる可能性があります。

 先日このブログで、「ストームヴィル城の地下にある謎の巨大生物の遺体とロジェールの関連性」について書いた。その後イベントを進めてさらに真相に近づくことができたので、引き続き記事にすることにした。

 ストームヴィル城の地下でロジェールの血痕に触れたあと、円卓で彼に話しかけると“ストームヴィル城の地下の遺体について”という選択肢が出る。
 彼の話を要約すると「あの地下の遺体は、最初のデミゴッド殺しである“陰謀の夜”に関係するものである」らしい。そしてそれを探していた理由は「この歪んだ世界を正すには、歪み始めた最初のきっかけ、最初の事件を調べることが肝要と考えた」からとのこと。

 (エルデンリング界の他のNPCと比べても、かなり冷静で思慮深い人物であることが分かり、さらにロジェールへの好感度が上がる)
 「まあそのせいでこんな身体になってしまいましたけどね」という笑えない自虐付き。

 さらに“陰謀の夜”について彼はかなり詳しく調べており、ある仮説を教えてくれる。それを以下にまとめる。

・デミゴッドを倒すことは容易ではないため、なにか特殊な方法を用いたのではないか
・その特殊な方法とは、“黒き剣のマリケス”が持つ「死のルーン」ではないか
・「死のルーン」を宿した刃であればデミゴッドでさえも殺すことができる
・そしてそれを用いる女性のみで構成された暗殺者集団のウワサ

 それらの仮説を聞いたのち、黒き刃の地下墓で“黒き刃の刻印”を手に入れてロジェールに渡すことでイベントが進行する。



 今までの彼の話はあくまで仮説だったのだが、“黒き刃の刻印”という証拠を見つけたことでそれがただの憶測ではないことが判明する。
 そしてロジェールは、その陰謀の首謀者について心当たりがあるという。

 その人物こそ、月の王女ラニである。

 そしていかに月の王女ラニと言えど、「死のルーン」を使用することで呪いを受け、その身体には呪痕が刻まれているはずだと教えられる。
 ここでロジェールのイベントは、月の王女ラニのイベントに合流する。
 魔術師塔へ向かい、ラニと相対する主人公。そして次の選択肢のみが出現する。

 「魔女ラニ、陰謀の夜の首謀者だろう?」

 彼女はそれを否定せず、ただし呪痕はここにはないと告げられる。
 「死のルーン」の呪いはすさまじく、彼女は人間のときの自分の体を捨てて、人形に魂を移すことで生きながらえていたのだ。
 そして出来るものなら呪痕を見つけてみろ、と挑発される。

 それをそのままロジェールに報告すると、「スパイとしてラニに近づくこと」を提案される。危険なことをさせてしまうが、と彼は申し訳無さそうに言うが、望むところである。
 ここからはしばらく、ラニの従者として彼女のイベントを進行することになる。
 ラニの人間の身体に刻まれた呪痕はどこにあるのか。

 それはリエーニエの神授塔にある。
 塔の頂上に、打ち捨てられた彼女の遺体があった。



 それを手に入れた瞬間、私は円卓へ真っ先に飛んだ。
 彼の仮説が完全に正しかったことがやっと証明されたのである。
 けれど、間に合わなかった。
 ロジェールはすでに帰らぬ人となり、彼の防具一式と鈴玉、そして彼の書いた手紙が残されていた。


 この彼が書いた手紙というのは、“死を狩る者D”のイベントを進行していることで入手できるアイテムである。
 ここから、実はこの「死を刈る者D」さらには「Dの双子の弟」、そして「死衾の乙女フィア」までもが、陰謀の夜の関係者として浮上してくるのである。

 まずは「死を刈る者D」の関係性から見ていこう。
 そもそも彼はロジェールの友人である、ということが作中で語られているため、はじめからある程度の関係性があることは見て取れる。
 そして「死衾の乙女フィア」から預かった“蝕まれた短剣”を彼に渡すことで、イベントが進行する。
 短剣を渡されたDは、その持ち主について「よく知っている」という台詞を残す。
 そのあと円卓に入り直すと、奥にある部屋でDは殺害されており、そのそばには「死衾の乙女フィア」の姿があった。彼女はすぐに姿を消してしまい、以降は円卓では会えなくなる。
 ここでDの遺体をよく観察してみたい。


 このトゲの生えた枝のようなもの、どこかで見たことがなかっただろうか。


 そう、ロジェールがストームヴィルの地下で襲われたもの、彼の身体に突き刺さっていたものとまったく同じである。
 ロジェールが“陰謀の夜”を追いかけている過程で遭遇したものに、Dそしてフィアもまた何かしら関わりを持っていることが分かる。
 ここでDに渡した“蝕まれた短剣”についてのアイテム説明を見てみよう。

 元々は、黄金と白銀が絡みあった特別な武器であったようだが
 今は黒い傷に飲まれ、ボロボロである


 亡くなったDの遺体から取得できる防具“双児の鎧”の説明にも、黄金と白銀を使って作られているという文章がある。また見た目からしても、金色の部分と銀色の部分に分かれた特徴的なデザインの鎧である。

 筆者はこの蝕まれた短剣の持ち主は、Dの弟だったのではないかと考える。

 D本人の「持ち主についてよく知っている」という言葉、そしてロジェールの手紙にあるDの弟という一節から、Dには双子の弟がおり、そしてこの弟も何かしらの形で“陰謀の夜”に関係しているのではないか、という推測ができる。
 でなければ、Dが殺された理由があまりにも不可解すぎるし、蝕まれた短剣のアイテム説明はあまりにも意味深すぎる。
 Dとロジェールが友人という線から、短剣の持ち主がロジェールと考えられなくもないが、それよりは双子という外見の酷似から勘違いされてフィアに殺害された、というほうがまだ考えられるような気がする。

 ロジェールの手紙にあったとおり、永遠の都ノクローンの水道橋でDの弟を発見することが出来た。しかし、双子の鎧一式を渡すと「ダリア……」という言葉を残したきり、会話をすることも出来なかった。生きてはいるようなのだが。
 この「ダリア」というのは死を刈る者“D”の本名ではないか、と推察したが、どうか。
 さらにここからフィアのイベントへ合流するらしく、引き続きプレイしながら考察を続けていきたい。


 それにしてもロジェールの死はあまりにも悲しく、しばらく動くことが出来なかった。
 筆者は無事にロジェールの鈴玉を渡さず永遠に持ち続けるメンヘラ褪せ人となった。
 ロジェールの生存ルートを見つけた褪せ人の方は、大至急私までご連絡ください。