テイルズ オブ ベルセリア|レビュー
テイルズ オブ ベルセリア
発売日:2016/8/18
ジャンル:君が君らしく生きるためのRPG
評価:★★★★☆
とにかくキャラクターが魅力的!信念を貫くことのカッコよさ!
RPGのストーリーが面白くなる条件の一つに、大人のキャラがちゃんとカッコいいっていうのがあると思うんですよ。これは味方であるか敵であるかは関係なく、たとえ敵であろうともカッコいいキャラがいるというだけでストーリーがより魅力的になるんです。
ここでいうカッコよさというのは見た目ではなく、決めるべきところはビシッと決めてくれる心意気の話です。JRPGでは多くの場合、話の中心にいるのは10代の少年少女ですが、そんな彼らを周りにいる大人たちがしっかりとサポートしてくれる。それだけでキャラクターへの信頼感だけでなく、ストーリーへの安心感も得られるような気がするんです。
カッコいい大人の条件は人によって様々だと思いますが、私の中ではこうです。自分よりも若い世代の試行錯誤、創意工夫を静かに見守ること。その中でなにか失敗をすることがあれば、一緒に解決策を考えること。自分が決めたことは(たとえそれが万人に認められる行為ではなかったとしても)信念をもって貫くこと。良くも悪くも最後までブレないこと。
これらを満たしてくれるキャラクターたちが揃っている。それがベルセリアの素晴らしいところだと思うんです。“君が君らしく生きるための”という言葉どおり、この作品に出てくるキャラクターたちはそれぞれの確固たる考えや信念を持っていて、そのために行動している。そしてそれに真っ直ぐ進んでいこうとする。時には迷うこともあるかもしれないが、決して諦めない。
この作品の主人公はベルベットですが、彼女と行動をともにするライフィセットというキャラクターがいます。彼はもともと術を使用するための道具として扱われてきた少年です。よって、今まで自分の意志や感情を持つこともなかった。それがベルベットや他の仲間達と旅をしていくうちに、少しずつ人間らしさを獲得していくことになる。
道具としてしか存在し得なかった彼は、まだ世界のことを何も知らないんです。
そんな彼に、仲間たちそれぞれが彼らなりの信念や流儀をもって道を示してくれる。個性あふれるキャラばかりですから、それは本当に様々な思想や観念に基づいており、しかしそれこそが“答えは一つじゃないこと”を教えてくれる。広い世界を渡るための知恵を授けてくれる、ちゃんとした大人たち。本当に魅力的です。
そんな彼に、仲間たちそれぞれが彼らなりの信念や流儀をもって道を示してくれる。個性あふれるキャラばかりですから、それは本当に様々な思想や観念に基づいており、しかしそれこそが“答えは一つじゃないこと”を教えてくれる。広い世界を渡るための知恵を授けてくれる、ちゃんとした大人たち。本当に魅力的です。
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