Monark(モナーク)|体験版レビュー
Monark(モナーク)
※こちらは体験版のレビューになります。製品版とは異なる可能性がありますので、ご了承ください。
発売日:2021/10/14
ジャンル:RPG
評価:★★★☆☆
ジャンル:RPG
評価:★★★☆☆
SRPG風戦闘にありがちな弱点が…でも共感システムは面白い!
フリューから発売される新作ゲーム。女神転生シリーズに携わったスタッフが開発に参加しているということで、SNSなどでも話題になった。私は同社のアライアンス・アライブやカリギュラシリーズのファンであるが、本作はカリギュラシリーズに似た雰囲気があるように感じた。
今作はSRPG風の戦闘システムとなっている。風、と書いたのは確率表記などの厳密なシミュレーション要素はなかったからである。つまり手駒であるキャラクターを移動させるところまではSRPG、そのあとはコマンド式のRPGといった感じ。
SRPGをプレイしたことのある方ならおそらく想像がつくかと思うが、キャラをひとつひとつ動かすというのは楽しくもありまた面倒と感じる要素ともなりえるのである。それはそのままテンポが悪いと感じる一因にもなりかねない。
だいたいのSRPGの終盤ともなれば、超強化された1〜2体のキャラで敵を連続撃破もしくはマップ全体を焼くような超範囲攻撃でさっさと戦闘を終わらせる、というのが普通になる。
どうしてそうなるかといえば、複数のキャラをいちいち移動させてから戦闘コマンドを選ぶ、という手順が面倒になるからだ。そしてそれは戦闘のワンパターン化を呼び、一気にプレイヤーの”飽き”が加速する。
このモナークという作品にも、同じ危うさがあるように感じる。有名SRPGのような凝った戦闘演出などもないので、余計にそう思わざるをえない。
―“共感”システムの面白さ
マイナス面ばかり書き連ねてしまったが、もちろん面白い部分もある。それが“共感”システムだ。
RPGには定番のバフ・デバフという要素がある。自分の攻撃力・防御力などを強化するのがバフ、逆に相手のそれを下げるのがデバフだ。このモナークでは自分のステータスを上げるバフと同時に、それをそのままコピーする“共感”というシステムがある。
これの面白いところは、味方のステータスだけでなく敵のステータスもコピーできる(敵共感というスキルを要取得)ところだ。普通のRPGならば敵がバフを使ってきたらこちらはデバフで下げるというのが定番だが、本作では敵に“共感”して自分も同じだけ強くなることが出来る。
強敵の使う超強化もそっくり頂けるのでけっこう美味しい。もちろんターン制限や人数制限はあるので、使いどころは見極めなくてはならないが。
“共感”の使い道は、敵共感だけにとどまらない。さらに覚醒(ゲージが溜まってキャラが超強化された状態)と発狂(いわゆるバーサーク状態。攻撃力が大幅上昇する代わりに防御力が著しく低下する)をも共感し重ね合わせることが出来るのだ。ゲーム内では発狂覚醒と呼ばれている状態で、ボス相手には必須ともいうべきテクニックとなる。
おそらくこのモナークというゲームの戦闘では共感、覚醒、リオーダー(再行動コマンド。SRPGではあまりに強力な武器)を上手く使いこなすことがカギとなるだろう。正直なところ、これを「斬新で面白い」と感じるか「面倒でテンポが悪い」と感じるかは人によるとしか言うことが出来ない。体験版が配信中なので、ぜひご自分でプレイしてみてほしい。
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