「Unity1週間ゲームジャム(2022/05/02)」でオススメのゲーム5選
Unity1週間ゲームジャムでオススメのゲーム5選
Unityroomというサイトがあるのを皆さんはご存知だろうか。無料でブラウザゲームを公開したり、遊ぶことが出来るフリーゲーム投稿サイトのことだ。
ここでは、定期的に「Unity1週間ゲームジャム」というイベントが開催されている。これは参加者たちが“一週間という決められた期間で作り上げた”ゲームを公開し、それをみんなで遊んで評価し合おうというものである。
ゲーム自体は誰でも遊ぶことができ、評価も項目ごとに☆の数を選ぶだけという簡単なものだ。
イベント開催ごとにお題を決め、それに沿った作品が投稿される。今回のお題は「そろえる」ということで、パズルゲームが多く見られる印象だ。
その中でも特に面白かったものをピックアップし、この記事で紹介したい。
―『時効1分の世界』
ジャンル:シミュレーション
作者:MIYAKE
(作品ページはこちら)
1分で時効が成立するようになってしまった世界という、エキセントリックな舞台設定の作品だ。とにかく1分で事件の証拠を集めて、犯人を推理しなければならない。
最初のステージこそ容疑者も少なく捜査範囲も狭いため、自信を持って推理が進められたのだが、後半へ行けば行くほど当てずっぽうに頼らなければならない場面が増える。
当てずっぽうで犯人にされた人からすれば堪ったものじゃないが、なにしろ1分という時間の短さがジワジワと首を絞めてくるのである。
最後のステージともなれば、容疑者候補だけで15人、捜査範囲は441マスと絞り込むのも困難な数となる。さらに犯人は必ずしも一人ではなく、複数犯の場合もある。
しかし制限時間は変わらず1分のため、ものすごく焦る。筆者は最終ステージであえなくゲームオーバーとなってしまった。
プレイヤーを苦しめる1分という時間制限だが、このおかげで“限られた証拠から犯人を当てる”という楽しみも生まれている。
不完全な証拠しか揃わなかったとしても、それを最大限に活かせる道筋を探る時間が良いのだ。
「身長は分からないけれど、性別は分かっているからこれで絞り込もう」とか、「体型と足跡を照らし合わせてみよう」といった、“試行錯誤の時間”が非常に楽しい。
当てずっぽうは最後の最後まで取っておこう、ということである。
―『四字戯画~よじ君の漢字クイズ~』
ジャンル:パズル
作者:瓜頭(かず)
(作品ページはこちら)
絵が描かれたパネルを使って、四字熟語を作るゲーム。と説明しただけでは単純なゲームと思われてしまうかもしれないが、これが非常に優れた発想から生まれている作品なのである。
たとえば以下の問題だ。これは問題文を読めば、すぐに答えが「一石二鳥」であることは察しが付くだろう。
重要なのは答えではなく、“その答えをどうパネルで作り上げていくか”が問われるゲームなのである。
石のパネルと、鳥のパネルを埋めていくところまでは簡単だ。しかし「数字の1のパネル」はあっても、「数字の2のパネル」はどこにも見当たらない。
これでは一石二鳥の“二”が埋まらない。さて、どうするか。
ここで必要となってくるのが画面下部にある、足し算のゾーンである。ここに「数字の1のパネル」をそれぞれ当てはめてみよう。
すると、1+1の計算が実行されて「数字の2のパネル」が作り出された。これを答えに当てはめて、見事一問目は正解となる。
ひとつひとつは単純だが“思いつけるかどうかがカギとなる”、非常に面白いゲームだということが分かってもらえただろうか。
とにかく発想の転換や、柔軟な思考が必要とされる。そして、問題を解けたときはとても気持ちがいい。解けた自分にちょっと自信がつく、そんなゲームだ。
―『わだつみのこだま』
ジャンル:アドベンチャー
作者:むじ
(作品ページはこちら)
絵本の中に入り込んでしまったかのような、手書き風のグラフィックが印象的なゲーム。海の向こうから聞こえてくる音を、海岸に落ちている道具を駆使しながら再現していこう。
海岸で見つけられるのは、ガラスの瓶や流木などありふれたものばかり。それらを上手く組み合わせる試行錯誤が楽しい。友達とアイディアを出し合って、その場にあるものを最大限に活用しながら遊んでいた、子供の頃の気持ちを思い出させてくれる。
出来上がった音を、海の向こうへ届けよう。言葉を使わないコミュニケーションも良いものだと思わせてくれる、素敵な作品となっている。
―『ROOOM』
ジャンル:脱出ゲーム
作者:NEKO DONUT
(作品ページはこちら)
可愛らしいキャクターを操作して脱出を目指すゲーム。謎解き自体はそこまで難しくないが、部屋を丸ごと上下に動かすギミックが面白い。
横一列に並ぶ部屋の色を揃えて、脱出を目指そう。
お相撲さんも軽々と持ち上げる、頼もしい主人公。
エンディングは二種類あり、筆者はどちらも見ることが出来た。プレイしたときにはぜひ探してみてほしい。
―『無限ゴリラスロット -GORILLA SLOT INFINITY-』
ジャンル:ゴリラ、スロット
作者:26℃
(作品ページはこちら)
ツイッターでも話題となったゴリラの絵を揃えるスロットゲーム。タイトルに無限とあるように、このスロットは三面どころでは終わらず無限に続く。
オプションで背景を変えることもできる。気分転換したいときにオススメだ。
記事投稿時点(2022/05/17)で、400作近くものゲームがイベントに参加している。他にも面白い作品がたくさんあるので、ぜひ遊んでみてほしい。
一週間で作られたとは思えないほどのクオリティの高さに、唸ること間違いなしだ。
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